こんにちは。Midori(@greenday_design)です。

「フロー状態」という言葉を知っていますか?

フロー状態とは、一言で言うと「無我夢中で、楽しい、最高の心の状態」らしいです。

楽しくて時間を忘れて集中してしまうような状態のことだと私は解釈しました。

好きなことにはまっている時間、例えば私であれば好きな漫画を読んでいる時間とか、読書している時間もそうだと思います。

たしかに、そういう時間はあっという間に過ぎますし、わくわくして楽しいです。

しかし、それ自体は好きなことではなくても、目標設定がしっかりできて、それに向かう努力の過程が楽しくて仕方ないという状態も今まで何度か経験したことがあり、これもフロー状態と言えると思います。

私がこの言葉を初めて知ったのは、脳科学者の茂木健一郎さんの講演会でした。

数年前の講演会なので、細かい内容は覚えていないのですが、ただ一つ覚えているのが、自分をいかにフロー状態に持って行けるかが人生の成功のカギということです。

これからの人生、どれだけ自分を「フロー状態」に持って行くことができるかで人生の楽しさや充実度が決まるといっても過言ではないと思います。

そして、それが最高のパフォーマンスを引き出すことに繋がるのです。

この記事では、自分をフロー状態に持って行くための方法について、お伝えしたいと思います。

私の大きなフロー体験

本題の前に、私の話を少しだけさせてください。

私は、小学校3年生からバスケットボールをずっと続けてきましたが、運動が昔から苦手ということもあり、嫌々練習してきた期間も長かったです。

監督からは怒られるし、めちゃくちゃ走らされるし、本当に辛かった。完全に「やらされている状態」だったので、バスケも上手くなるはずがないですよね。

でも、中学2年の春に先輩が引退して自分たちの代になったときに、なんか急に勝ちたいという思いが強くなってきたんです。

勝ちたい、バスケが上手くなりたいという想いがどんどん強まり、練習も本気で頑張るようになりました。

練習以外でも、夜は毎日2キロ走ったり、体育館が空いていると分かればシュートを打ちに行ったり・・・(急にどうしたんだろうって周りのチームメイトも戸惑ったと思います。)

もちろん元々運動は嫌いなので、その行為自体は好きではないはずなのですが、努力が最高に楽しくて仕方なかったのです。

シュートを外す気がしないという試合も、何度か経験しました。そういうときは、勝ち負けさえも気にならず、心に揺らぎがないというか、とても不思議な感覚でした。

その後、中学3年でバスケを引退したと同時にフロー状態は終わってしまったのですが、このときの経験は今でも深く心に残っており、このフロー状態を作り出すことが人生の楽しさを決めると断言できる貴重な経験だったと思います。

自分をフロー状態に持って行くための方法

私は、元々の性質が怠け者で集中力がないということもあり、フロー状態に自分を持って行くのはなかなか難しいです。

そこで、関連の本を読み漁り、その中で、「ゾーンを引き寄せる脳の習慣」(著者:辻秀一さん)という本に出会いました。(この本でいう「ゾーン」は「フロー状態」と似たような状態のことを指します。)

この本では、「常にフローな心の状態」を自分で作るための実践的なスキルが書かれています。

すべてが非常に参考になるのですが、特に自分が心に残った項目を挙げていきたいと思います。

結果ではなく、よりよい心の状態でいることをまず意識する

結果ではなく心のよい状態をまず求めるという「心エントリー」の発想が大切だと前段に書かれていました。

「心エントリー」な生き方とは、結果などの外的要因に影響されない「揺らがず・とらわれず」の心の状態を指しています。

先日、取引先のえらい方とお話しているときに、まさにこの本の「心エントリー」な考え方だなと思ったことがあります。

数年前にその方が赴任してから、目標やノルマを設定するのを辞めさせたらしいのです。

その方曰く、ノルマを気にしていると、お客様のことを心から考えて接客することができない、結果押し売りみたいになってお客様が離れていくということでした。

結果的に売り上げは伸び、社員も仕事を楽しむことができるようになったと言います。実際、現場の社員の方にお会いすると、生き生き仕事をされているなと感じます。

普通は、結果や目標を第一に考えて仕事をしてしまいがちですが、この考え方は自分も仕事をする上で大切にしたいと思いました。それが、結果を出す近道なのだと思います。

自分の機嫌は自分でとる

自分の心が揺らぎ・とらわれる原因となる大きな3要素は「環境、経験、他人」であり、ついつい人は言い訳して、上手くいかない理由をこの3要素のせいにしてしまいます。

それはつまり、「自分の心を自分で決める気がない」ということなのだとか。

例えば、「雨が降っているから憂鬱だ」ということも、雨が降っているという環境に自分の心の状態を決められてしまっています。

「自分の機嫌は自分でとる」ということを意識し、雨が降っているということは事実として受け止めるが、楽しいかどうかは自分で決めるということが大事なのだという。

好きを大事にする

これは、私は最も大事なことだと思います。好きという感情は素晴らしい感情です。

好きという感情があれば、時間を忘れて最高に楽しい時間を過ごすことができます。

また、「好き」という感情を大事にする人は、悪いところがあっても良いところを見られるようになるという好循環が起こるのだとか。

今に生きる

私たちの思考は「現在」「過去」「未来」の3つの思考の選択が存在します。

このうちの「現在」つまり「今」の思考を選択することが大事だと言います。

「過去」の思考は、試合であれば「さっきパスミスしなければ良かった」とか、「何であんなシュートをしてしまったのか」など過去を悔やむ思考です。

「未来」の思考は、再び試合であれば「負けたらどうしよう」とか「シュートを外したらどうしよう」などの不安です。

まだ起こっていない未来のことや、変えられない過去のことに思考が奪われてしまい、今に集中することができず、結果的にパフォーマンスが落ちてしまいます。

常に「今できることをする」「今に全力を注ぐ」などの言葉を自分に唱えて、今に生きるという思考の選択を脳の中に形成していなくてはならないと書かれていました。

まとめ

その他にも非常に参考になることが書かれていたので、興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。

(著者は、スポーツドクターの辻秀一さんという方なのですが、この方「スラムダンク勝利学」という本を書いた方で、バスケの試合前には良くこの本を読んで精神を整えていました。)

 

フロー状態は健康や寿命にまで良い影響を及ぼすと言います。病気の予防においても、心の状態が非常に大切なのです。

人生を楽しく、そして健康でいるためにも「フロー状態」を意識して生活していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。