こんにちは。Midori(@greenday_design)です。
先日の休日は、生理痛で動く気になれず、家に引きこもっていました。
同じように生理痛で悩んでいる女性は多いのではないでしょうか?
私は、以前までは鎮痛剤でなんとか抑えていましたが、ここ1年ほどは、よほどの痛みでないと飲まないと決めています。
しかし、鎮痛剤を飲まなくなってから、生理が来るのがつらいです。
なんとか会社には行きますが、プライベートの予定はこの時期はなるべく入れないようにしています。
じゃあ鎮痛剤を飲めば良いのでは?という話ですが、鎮痛剤でつらい症状は一旦良くなっても、身体に大きな負荷がかかります。(特に胃腸や腎臓)
鎮痛剤は、いざというときにはとても必要なものだと思います。
最近は、鎮痛剤を飲んで生理痛の原因物質の分泌を抑えた方が、子宮内膜症などの病気を防ぐことができる可能性が高いことも分かってきているようです。
しかし、毎月の生理のたびに鎮痛剤を飲んで解決というのは、違うと思うのです。
生理痛は当たり前ではなく、ないのが普通です。身体のどこかに不調があり、それが生理痛として現れています。
薬で押さえつけるのではなく、身体の声を聞いて、根本から解決するのがとても大事だと思うのです。
生理痛は自分の身体の不調を知るチャンス!!
と、プラスに考えて、
生理痛の原因や生理痛を鎮痛剤なしで改善・緩和する方法について、ひたすら調べていました。
良いなと思った内容をまとめたいと思います。生理痛で悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
生理痛が起こるメカニズム
月経のとき、子宮はいらなくなった経血を外に押し出そうとして収縮します。
このときに「プロスタグランジンE2」という物質が分泌され子宮の収縮を促すのですが、プロスタグランジンE2の分泌量が多いと、生理痛が起こるのです。
(実は、出産の際の陣痛もこのプロスタグランジンE2が原因です。そのため、陣痛の始まりは生理痛と似た下腹部の痛みを覚えることもあるようです。)
プロスタグランジンE2は、血管を収縮させる作用もあるので、冷えがひどくなります。
たしかに生理が始まると、腰回りが冷えていく感覚がいつもあります。
さらに、プロスタグランジンE2は胃腸の動きにも影響を与え、吐き気や下痢の原因にもなったり、血流で運ばれると、頭痛や胃痛の原因になったりもします。
生理中は、お腹の痛みだけでなく、いろいろな不調が起こることも多いですよね。これもプロスタグランジンE2が原因だったのです。
生理痛の原因、生理痛がひどい人の特徴
共通するのは、「プラスタグランジンE2の分泌量が過剰になっている」ということ。
プロスタグランジンE2の分泌量が多いと、子宮収縮が過剰になり、生理痛となります。
では、どういう原因や特徴があるとプロスタグランジンE2の量は増えるのでしょうか。
①細胞内にアラキドン酸の量が多い
アラキドン酸は、不飽和脂肪酸のひとつです。
身体の機能を維持するために欠かせない物質ですが、過剰に摂取すると生理痛の原因となります。
実は、生理痛の原因であるプロスタグランジンE2は、このアラキドン酸を基に生成されるのです。
アラキドン酸は、お肉に多く含まれており、お肉を食べ過ぎると生理痛は悪化すると言われています。
また、体内では合成できない必須脂肪酸ですが、植物油に多く含まれるリノール酸(オメガ6)を摂取すると、体内で代謝されアラキドン酸へ変換されます。
②血液の流れが悪い
血流の流れが悪くなると、子宮の筋肉が固くなります。
そのため、経血を押し出すために子宮を収縮させようとプロスタグランジンE2がより多く分泌され、生理痛がひどくなります。
血流が悪いかどうかは、舌の裏を見れば分かります。舌の裏の静脈が2本浮き出ていれば、血流が悪くなっている証拠です。
血流が悪くなる原因
・ホルモンバランスの乱れ
・骨盤のゆがみ
・冷え
・ストレス
・甘いもの
特に甘いものは、生理痛に良くないです。
甘いものは血液の粘性を高め、血流が悪くなり、生理痛がひどくなります。
さらに、甘いものは「冷え」にも繋がり、これも血流悪化の原因です。
甘いものに含まれる白砂糖は、血糖値を急激に上昇させます。
すると、上がりすぎた血糖値を元に戻すため、インスリンが大量に分泌され血糖値が急激に下がります。
このとき一緒に体温も下がってしまうのです。
③経血の通り道である子宮口が狭い
子宮口が狭いと、経血を排出する力がより必要です。
例えば、チューブも出口が狭いと、より力を入れて出そうとしますよね?
それと同じで、経血を排出するため、プロスタグランジンE2が多く分泌され、子宮を強く収縮させるのです。
そのため、出産で子宮口が広がると、生理痛が軽くなる人も多いようです。
鎮痛薬を使わずに生理痛を緩和・改善する方法
生理痛を原因を踏まえた上で、生理痛を改善・緩和する具体的な方法について考えてみました。
①お肉や甘いものを控える
先ほどお伝えしたように、お肉に含まれるアラキドン酸は、生理痛の原因であるプロスタグランジンE2を発生させます。
また、甘いものは、血液の質を悪くし、冷えにも繋がり、血流が悪くなる原因となります。
特に、生理が始まる1週間前からはお肉と甘いものは控えましょう。
甘いものを控えるのは、なかなか難しい方も多いとは思いますが、何か代わりになるものを見つけて、ストレスが溜まらないようにしましょう。
私は最近は、甘いものの代わりとして、サツマイモをたくさん食べています。
植物油も控えるとさらに良いです。(植物油に含まれるリノール酸はアラキドン酸に変換されます。)
調理の際に植物油を使用している方は多いと思いますが、蒸し料理など油を使わない調理法に変えたり、植物油の代わりに、良質な油であるバターオイルの「ギー」を使うのがオススメです。
ギーは、香りにクセがあるので、単体だと苦手な方も多いかもしれないですが、調理に使用すると驚くほど美味しい料理が作れます。特に魚料理がオススメです。
②青魚を積極的に摂取
お肉の代わりに青魚を積極的に摂取しましょう。
青魚の脂は、身体の中で固まらないので、血管に負担をかけず血液をサラサラにしてくれます。
また、青魚に多く含まれるEPA(必須脂肪酸の一種)は、子宮の過剰な収縮を抑えてくれる「プロスタグランジンE3」を分泌し、生理痛を緩和してくれます。
ん?先ほどの「プロスタグランジンE2」は生理痛の原因なのに、「プロスタグランジンE3」は生理痛を緩和してくれるの?と思いますよね。
実は、プロスタグランジンは3種類あり、このバランスが非常に大事です。
プロスタグランジンE2 生理痛の原因
プロスタグランジンE3 子宮の過剰な収縮を抑える
青魚が苦手な方はクルミでもOK
クルミに含まれるαリノレン酸は、体内でEPAとDHAに変換されます。
また、先ほど植物油に含まれるリノール酸は生理痛の原因に繋がるアラキドン酸に変換されるとお伝えしました。
しかし、クルミに含まれるリノール酸は体内でγリノレン酸に変換され、生理痛を軽くする効果のあるプロスタグランジンE1を作り出します。
③下半身の血流を良くする
血流はとても大事です。生理痛を緩和するためには、特に下半身の血流を良くしましょう。
股関節のストレッチ
開脚がオススメです。股関節を開くことで骨盤が緩み、血行がよくなります。
私もお風呂上がりにストレッチをするようになりました。
基礎代謝を上げるスクワット
スクワットは、身体の中で最も大きい下半身の筋肉を鍛えられ、基礎代謝が上がり、全身の血流が良くなります。
私は、1日30回ずつ実践していますが、寝っ転がる必要がないので比較的どこでもできます。
ウエストも細くなるので、かなりオススメです。
腰回りを温める
生理の時期は特に、ホッカイロで腰回りを温め、血流が悪くならないよう心がけます。
また、湯船にしっかりと浸かり、身体を温めるようにしています。
飲み物も冷たいものはなるべく避けるようにしています。
まとめ
生理痛の原因と改善・緩和する方法について、調べる中で良いと思ったものをまとめました。
内容を簡単にまとめます。
①細胞内にアラキドン酸の量が多い
②血液の流れが悪い
③経血の通り道である子宮口が狭い
①お肉や甘いものを控える
②青魚(またはクルミ)を積極的に摂取
③下半身の血流を良くする
今や20.30代女性の約8割が悩んでいると言われている生理痛。
本当に辛くて嫌になりますが、生理痛は身体の不調を表す貴重なサインです。生理痛を改善することができれば、その他のいろいろな不調も改善していきます。
鎮痛剤で抑えて終わり!ではなく、しっかりと自分の身体と向き合いましょう。
私も今回まとめた方法をさっそく実践していますが、効果や何か変化があったらご報告します。
なお、生理痛があまりにひどい場合は、子宮内膜症などの病気が隠れている可能性があります。少しでも気になる方は、産婦人科を受診することをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。